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「2010 小豆島サイクリング (’10/5/29-30)」

 

 

 08年、09年と2年にわたり開催された「しまなみ海道」イベントに引き続き開催された「小豆島イベント」。参加者58名(うち障がい者21名)が集い、現地でのイベントを盛り上げていただいた方々を含め総勢90名で、晴れ穏やかな気候の中、サイクリングや観光、各種イベントを楽しみました。

 

 

 2010529日(土)

● バス、フェリーを乗り継いで、いざ小豆島へ

 朝から爽やかな快晴の中、今回のイベントへの期待を胸に、笑顔で続々と参加者が集まりました。参加の子どもたちも元気いっぱいで、お母さん方に見送られてバスに乗り込み。京阪枚方市から阪急茨木市、JR茨木まで、1人の欠席や遅刻もなく、出発しました。

 バスの中では、主催者の竹沢代表より「事故なく楽しいイベントにしましょう」との挨拶があり、企画担当者からのしおり配布、イベント概要説明、参加者による自己紹介へと進んでいきました。参加ボランティアの方からは、ニューヨークでの核兵器をなくす署名活動の報告など、興味深い話を聞きながら、無事姫路港に到着しました。

姫路からの参加者と合流し、1115分にフェリーに乗1時間40分ほどの船旅を各自楽しみました。デッキに出ると、少し風は冷んやりとしましたが、海は穏やかで所々に瀬戸内の小さい島が見渡せ、何とも開放感満点の気持ちよいひと時でした。

客室に戻り、待ちに待ったヒレカツ弁当の昼食。朝早く集まった子どもたちは、競うように食べ始め、またたく間に完食。再びデッキに飛び出したり、窓の外を眺めたり、お腹がふくれて眠くなったのか、少しうとうとしながらと、思い思いに過ごし、程なく小豆島、福田港に到着。

  

フェリーの中でくつろぐ

 

● 寒霞渓(かんかけい)、四方指(しほうざし)の見事な景観を眺める

福田港より日本三大渓谷のひとつ、寒霞渓に向かいました。CVJメンバーの海外自転車旅や参加ボランティアの日本一周マラソンの旅など、このイベントならではの体験談を楽しみながら、どんどん高度を上げ、寒霞渓に到着。例のふるさと創生の際に建てられたという1億円のトイレを見学後、ロープウェイ乗り場へ。間近に見える巨大な岩と緑豊かな景色、そして眼下に広がる瀬戸内海がきれいに見渡せ、一同大満足でした。

さらに、当初は予定していなかった四方指(しほうざし)、標高777メートルに向かいました。ここはまさに名前の通り、本州、四国を眺められる絶景ポイント。「きれい!」、「すごい!」「・・・(声にならない)」。素晴らしい天気、機転を効かせて予定変更した企画担当者、そして細いつづら折りの道を慎重に運転していただいたバスの運転手さんに感謝です。

 四方指からの帰路、ひとつの奇跡が・・・。行きのフェリーの中で飛ばされてしまったCVJメンバーの帽子を何と発見!無事回収しました。これもこのイベントの意義、前途を祝していただいている証拠なのでしょうか。

 

   寒霞渓からの眺め

 

 

 

 

 

● 「小豆島わらべ亭」訪問、交流のひととき

 絶景観光を終え、次のイベントの場、オリーブ公園へ。車中では、日頃よりボランティア活動を積極的にされている、ワークきらり、キッズナビ「わかば」のゲストの方々より活動内容のご紹介をいただきました。

 オリーブ公園は、日本でのオリーブ発祥の地を記念した、綺麗に整備され、見晴らしの良い場所です。この公園の野外ステージ辺りで、地元の「小豆島わらべ亭」の子どもたちとの交流のひととき。

 まずは、エアロビ講師のゲストを中心に、トトロ、ポニョのおなじみの曲に乗せて、ダンス。元気一杯の子どもたちをよそに、日頃の運動不足かリズム感のなさか、覚束ないステップの大人もちらほら見られましたが、楽しく体を動かし、一層雰囲気が盛り上がりました

      音楽に合わせて元気にダンス

  

 

 

 

 続いて、「小豆島わらべ亭」の代表者の方の呼びかけで、21組でジャンケン大会。勝った人が負けた人にフェイスペインティング。大人たちにも、「30歳若返りますよー」と呼びかけ、みんな嬉々として挑戦していました。

 竹トンボ作りでは、キッズナビ「わかば」の参加者の指導により、牛乳パックを切り抜いたものに好きなペインティングをして、ストローに取り付け。なかなか羽根の角度付けが難しく、試行錯誤。各々の作品を手に、しばし飛行の共演。

 最後は、地元の子どもたちがあらかじめペイントしたハンカチをつなげたフラッグをバックに、おやつのひと時と記念撮影。盛りだくさんのイベントでした。

 

 

● 「エンジェルロード」散策

 午後5時を過ぎ、恋人たちの人気スポット「エンジェルロード」へ。干潮時間になると、小豆島に近接した3つの島と陸続きになる場所です。参加者は、のんびりと海岸を散策。今日の出来事を振り返るとともに、明日のサイクリングの楽しみを語りながらのひと時を過ごしました。

 

 

● 「大師の宿」到着、夕食、交流会

 本日の宿泊先、「大師の宿」に到着。部屋割にしたがって、本館、別館の各部屋に入り、休憩、入浴を済ませ、午後7時に夕食会場の大広間に集合。夕食は、海の幸を中心に、さぬきうどんなども入った盛りだくさんなご馳走。障がい者の煮魚は骨を丁寧に取っていただくなど、大変細かい心遣いをしていただき、おもてなしの心を感じることができました。

 

   盛りだくさんの夕食

 

 

 まずは、岡田・土庄町長からの歓迎のあいさつ。「共生できる地域を作るのが行政の目標」という言葉が印象的でした。自然と人、若者と老人など、色々な共生が考えられますが、こうした姿勢が小豆島を魅力のある土地としているのでしょうね

 続いて、小豆島和太鼓サークル「かんだん」の演奏。大小さまざまな太鼓を用いての腹の底に響くような力強い音。時にはコミカルなパフォーマンスを交えながら、

次第に演奏に引き込まれていきました。メンバーは、中学生から52歳までの幅広い年齢層にわたるとのことで、こうした地域にしっかりと生きている伝統文化の大切さを十分に感じることができました。

 小豆島観光案内、参加者のカラオケ、ダンス、ヨーヨー、久しぶりという太鼓の演奏など、夕食を楽しみながらも続々とイベントは続きました。

 そして、地元2組目のゲスト、小豆島音楽グループ「小豆島オリーブサウンドサービス」(SOSS)の登場。本日のイベントを忘れて風呂に入っていたという、ボーカル&ギター演奏の方は、パワフルな歌声で大いに盛り上げてくれました。披露された「小豆島パラダイス」という曲は、まさに地元愛。参加ゲストとの歌とダンスの即興コラボもなかなかのものでした。

 アコーディオン演奏で歌を楽しんだり、誕生日を迎えた参加者に対し寄せ書きのプレゼントがあったりした後、夕食もあらかた済んだところでお膳を片づけて工作の時間に。

 昼に続き、キッズナビ「わかば」の方の指導により、紙あそび。物語を語りながら紙を折ったり、切ったりして、様々な形への変化を楽しむというもの。少し切り方を間違えただけでも変てこな形になったりして。しかし、それも含めてお互いの作品を比べ合って、笑い合うというのが面白い企画でした。

 枚方自助具工房の方々からは万華鏡製作の指導。子どもたちはもちろん、大人も童心に戻っての製作でした。日頃工作の機会などない人が多く、お互い「あれ?これで良かったっけ?」などと言いながら、この世にひとつの作品を作り上げていくのが、微笑ましい光景でもありました。

 最後に、イベントに大きな貢献をしていただいたゲストの方々への謝辞、竹沢代表からの挨拶で交流会を締めました。

 

● 夜の「参加者交流会」で大いに盛り上がる

 子どもたちは今日の疲れでぐっすりと就寝。ボランティアの中には、そのまま一緒に寝てしまった人もいたようですが・・・

 この後は、お酒を飲みながらの交流会。今日一日無事終わり、皆さんほっとしたリラックスした様子で杯を交わしていました。

 

 

 

 

2日目 2010530日(日)

● いよいよメインイベントのサイクリングへ

 前日の疲れも見せず、皆さん元気な顔で朝食をあわただしく済ませ、レンタバイクの石井サイクルに向けて出発。半島1周、約15キロのサイクリングの開始です。

 このサイクリングのために用意した5台のタンデム自転車を先頭に、Aチーム、Bチームの順に出発。タンデム自転車では、視覚障がいの方など、日頃自転車に乗ることのできない方に、自転車で風を切る楽しさを伝えることができることが大きな目的です。拍手を受けながら、皆さん、意気揚々とスタートして行きました。

 この日も快晴で、絶好のサイクリング日和。ペダルを踏む足も快調に、1日目に訪れたエンジェルロードで休憩後、源平合戦で有名な屋島が望める場所まで到着しました。途中の坂では、やや息が上がる人もいましたが、お互いに励まし合いながら、無事到達。

 ここで、なぜかAチームを見失い、Bチームがタンデム自転車の後続についてしまいました。「Aチームはどこへ?」と思い始めたところにAチームが到着。どうやら回り道をしてい

たようで、元の隊列に復活。

 ここからの海を左側に眺め、潮風を感じながらの走行は非常に気持ち良く、鼻歌でも口ずさんでしまいそうなほどでした。やがて、「海がめ産卵の碑」に到着。ここでアクシデント。参加者の子どもが下り坂で転倒し、擦りむいてしまいました。応急措置の後、サイクリングを続行。こういうイベントだからこそ、頑張れたのかもしれません。

 一旦自転車を降りて、海岸を散策。遠くに瀬戸大橋を眺めることができました。海水も綺麗で、太陽の光を受けてキラキラ輝いていたのが印象的でした。

 サイクリングに参加されなかった方のバスからの声援を受けながら、走行を続け、壷井栄の小説「二十四の瞳」で有名な「平和な群像」に到着。さらに、ギネスブック登録の世界一狭い「土渕海峡」を横断。海峡といっても、わずか数メートルの小川にしか見えず、世界一のアイデア賞といったところでしょうか。海峡を通るジェットスキーとカヤックを見送って、元の石井サイクルへ。1人の途中棄権もなく、全員でゴールしました。

 

 タンデム自転車で                     

 

海岸線を快走

 

 

● 「ひまわり福祉会」施設参観、シンパクの木見学

 「ひまわりの家」を訪れ、社会福祉法人「ひまわり福祉会」岡施設長より、お話を聞き、施設の参観をしました。施設に通う知的障がい者の仕事は、オリーブに関わる作業、ソーメン、醤油の箱折り、空き缶の回収、廃油利用の石鹸作りなど。施設の中は清潔に保たれ、施設に通う方への温かい気配りが感じられました。

 施設の庭には、宇宙飛行士若田さんとともに宇宙ステーション「きぼう」で4ヶ月間宇宙遊泳した、ヤマユリのお母さんにあたるという苗が植えられていました。

 施設の隣、宝生院には特別天然記念物で世界一といわれているシンパク(真柏)の木が見られました。幹の周囲は、16.6メートル、樹齢1600年にも及ぶ、見る者を圧倒させるには十分な立派なものでした。

 

 

● 「ふるさと村」でのソーメンの箸分け体験

 「ふるさと村」に移動し、ソーメンの箸分け体験をさせていただきました。1本で4500メートルも伸びるというソーメンが、伸びるかどうかは塩加減で決まるとのこと。参加者が体験させてもらうと、面白いように伸び、仕込みの大切さを実感しました。体験の後は、ソーメンを堪能。暑い日のサイクリング後でしたので、のど越しの良いソーメンは最高でした。

 

       係の人の指導で箸分け体験

 

● 想い出を胸に帰路へ

 楽しいひと時はあっという間。フェリー乗船を経て帰路へ。お菓子やスポンサーからの寄贈品をかけたクイズ大会で盛り上がり、全員の感想を聞きながらそれぞれの目的地へ。参加者それぞれが思いのたけを元気よく、ユーモラスに語っていただきました。皆さん楽しんでいただいたようで、主催者としても一安心でした。

 

 

● 最後に 

 自転車という手軽な乗り物。普段は移動の手段としか考えていない人も、一緒に少し長い距離をサイクリングしてみると、「風が気持いい」とか、「あー、この坂大変だ!」などと、気持ちをストレートに会話していたのが印象的でした。こうした自然と共感できるところが自転車の魅力なのかもしれません。車では、運転手は運転に一生懸命、同乗者は思い思いに携帯を眺めたり、居眠りしたりと、なかなか一体感が生まれるものではありません。思い起こせば、子どものころは、友達と一緒に自転車で色々なところに出かけることが、ワクワクするような楽しみでした。あれも、本能的に仲良くなる手段として使っていたのかもしれません。

 今回のイベントは、大人から子どもまで、初対面の人も含め色々な人が集い、交流するもの。こうしたイベントにサイクリングをするというのは、本当の意味で参加者の気持ちを一つにするのにとても良いことだと改めて感じました。今後も自転車を通じて、あらゆる人に楽しんでもらうという、このようなイベントを続けていきたいと感じました。

 

文責:竹内義晴

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