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第2回日本台湾親善Blindスキー教室 報告

第2回日本台湾親善Blindスキー教室 報告

2019.1.18~20  (於)岐阜県飛騨流葉スキー場

2019年1月18日~20日の日程にて、予定通り「第2回日本・台湾親善スキー教室」を開催する事が出来ました。ご支援、御協力を頂きました皆様には、心よりお礼申し上げます。

私自身、平成最後のスキーシーズンの初滑りがこのプロジェクトとなり、待ち遠しさも、いつもとはまた一味違う気がいたしました。

台湾メンバーは視覚障害者が7名、サポーターが9名の16名が当日のお昼に関西空港へ到着し、大阪城などを見学した後に集合場所の日本ライトハウス「情報文化センター」へ向かいました。集合場所を情報文化センターにしたわけは、ここにはブラインドに便利なアイテムが数多く展示され、販売されているからです。

一方、日本人ブラインドとサポーターは金曜日と言う事もあり、仕事を終えた後に急いで駆付けてきた人が多かったです。

バスは予定通り20時に出発し、目的地の岐阜県にある飛騨流葉スキー場へ到着したのは深夜の1時で、予定より30分早い到着でした。

翌朝19日は7時30分起床、やや遅めですが夜行バスの疲れを考慮し、出だしはゆっくりのスキー教室でした。

昨年の反省を活かし、出来るだけスムーズに事が運ぶようにレンタルショップの方に、ブーツとウエアのセットは宿に運んでいただき、スキーとストックはゲレンデに運んでいただくという事もしていたのですが、とにかくお互いに目が見えない者たちで、通訳は何人かいるとはいえ、直接話しができない事も多く、苦労は絶えません。しかし、皆持ち前の明るさと日本語・中国語・英語の単語を並べ、ポジティブ思考で乗り切っていきます。

スキー教室の始めは、雪どころか冬という季節を知らない台湾メンバー全員と一部の日本メンバーを連れて、リフトを使い山頂へ行きました。そこでは、昨夜のうちに降り積もった、ふわふわの美しい銀世界が私たちを出迎えてくれたのです。

台湾メンバーは始めてみる雪にとても感動し両手ですくって丸めてみたり、上に高く放り投げたりと大喜びでした。中には雪だまりに飛び込んで、身体を揺さぶり、泳ぐようなしぐさをしてみたりと大興奮です。

いつも思う事は、目の見えない相手に、どんなに上手な言葉を百並べようが千並べようが実際に体験することにはかなわない事なのです。この美しい雪山の中で、積もったばかりの雪に触れてもらった事もとても大きな収穫だと思います。

スキー教室のプログラムですが、スキー経験のある日本人ブラインドは個々のレベルに合わせてそれぞれペアとなったサポーターと相談の上、レッスンをする者やフリー滑走をする者たちに分かれます。

台湾のブラインドは、1回の開催につき7名しか受け入れが出来ない為、2回目となる今回の参加者は全てが全くの初心者となります。

私たちの仲間には、元プロのスキーインストラクターでもあったメンバーがいて、目の見えない全くの初心者に対し一人ひとりと向かい合い、手をとって声をかけ、恐怖心を抱かないようにバックボーゲンで誘導して行きます。そして、まだリフトに乗れないブラインドを、私たちが上まで押し上げて行きます。

こうやってコミュニケーションを図りながらスキー教室は進んでいきました。

スキー教室の初日が終わり、お風呂に入って食事をすませてから一同が集まり、懇親会を開催するのですが、その前に反省会として今日一日のレッスンの感想や希望を聞いたり、指導員の方からもワンポイントアドバイスをしたり、その後はフリーで質疑応答を行いました。

懇親会では、お互いの国でよく歌われている歌を披露したり、日本人ブラインドの一人が三線(さんしん)を演奏し、それに合わせて皆で歌を歌ったりと、大盛況となりました。

2日目は7時に起床し、8時50分には準備を整え宿舎前に集合し、9時から教室の開始です。

まず始めは昨日の復習をし、そして左右に曲がる練習を行いました。上達に個人差はあれ、台湾ブラインドの方も徐々に自信が付いてきたのか積極的に滑ろうとします。

今日は、午前で終わらなければならなかったのですが、終了時間が迫っている頃には、指示通りに右に曲がったり、左に曲がったり出来るようになってきました。

そして、11時30分に惜しまれながらスキー教室を終了いたしました。これで終わりますと伝えた時に、あちらこちらから「あ、あー」と言うため息がもれ、もっと滑りたいと言う気持ちが伝わってきました。次の順番が回ってくるのは数年先ですから無理もなく、その気持ちは痛いほどよく判ります。

しかし、今回も新たに参加された台湾の視覚障害者やその方たちを支援している皆さんに日本の冬や雪を知っていただき、スキーを体験していただきながら、日本の視覚障害者及びボランティア団体との交流を深める事が出来ました。

どの国にも障害者はいて、それを支援する人々がいます。私たちはこの経験を生かし、それらを結びつける役割の一端を担う事が出来ればと思いました。

ご支援いただきました皆様のおかげで目的を果たすことができた他、新たな勉強もさせていただきました。

皆様よりいただきましたReady forの支援金は、当初の計画通り使わせていただきましたが、台湾からの皆さんの観光のためのバス費用や現地での懇親会費などにより、若干の予算オーバーとなってしまいました。しかしながら、日本及び台湾のサポーターの多くの方が支援者にもなっていただいたことが、今回のプロジェクトの成功につながったと感じております。

ご支援いただきました皆様におかれましては、今後とも私たちの活動に御理解を賜り、ご支援、御協力をいただきますようお願い申し上げます。

<文責> 西 正次

 

日本滑雪心得報告   林 翠萍

私は中途視覚障碍者です。緑内障で視野が狭くなり、人生の未来の道もだんだん制約されるようになってきました。

何年か前、展翼タンデム自転車のイベントに参加する機会があって、ボランティアが障碍者をつれていろいろなところに行き、日本にも行く機会を得ました。自転車に乗りながら人生の道も心も幅広くなってきました。
今回は日本の視覚障碍者の西さんとCVJの大島さんのおかけで台湾の視覚障碍者たちがスキーをする体験ができました。最初、スキーの話を聞いた時すごく嬉しかったのですが、ほんとうにできるかどうか疑いました。
スキー体験といっても、多分雪ぞりあそびくらいだと思ったのですが、雪あそびができるだけでも嬉しいからとすぐに申し込みました。参加者の募集が少なかったため、すぐ定員いっぱいになりました。ずっと楽しみにしていて、やっとスキー場に着いた時はすごく嬉しかったです。スキーウェアを着てスキーブーツを履いて、スキー場に向かう時はスキーブーツを履いているため足が重くてゆっくりとしか歩けませんでしたが、夢がもうすぐ叶うということで気持ちの方はとても軽かったです。
スキー場に入って、スキーボードとストックを触ったら、そりで遊ぶだけじゃなく、ほんとうにスキーができるということを確信しました。
わくわくでしたが、ちょっと怖くて不安な気持ちもありました。最初は片足だけスキーボードを履いて歩く練習をして、そのあと両足に履き練習スペースに向かいました。普段と違う、スキーブーツとスキーボードを履いての歩行のため、歩く時はスキーボードが重ならないように気をつけないと駄目なので、カニのような横歩きをしました。並んで練習を待っていた時は早く自分の番が来てほしいと思ったのですが、ほんとうに順番が来た時には、逆に次の人に先にやってもらいたいほどの言葉で伝えられないくらい緊張した気持ちでした。やっと自分の番が来た時は頭の中が真っ白になって、足の力がなくなって、どうしても足が動きませんでした。日本語は分かりませんが、日本人の指導員の励ましを感じました。何回も何回も。それで、目が見えなくなった時、闇に立ち向かっていった時の勇気を持って、一歩を踏み出しました。ちゃんと指導員の所に着き、たくさん褒められました。そして、もう一回挑戦する自信がもてました。
練習の時、何回も転んだのですが、転んで、立ち上ることを繰り返すうちにだんだんコツが分かってきました。指導員のおかげで滑走と止まることができるようになりました。自分で滑れた時の感じはすごく良かったです。感動しすぎて、教えてもらった指導員と手伝ってもらった方々にハグをしたかったくらいです。皆さんのご協力のおかげで、視覚障碍者たちはスキー体験を通じて、チャレンジと運動する勇気を貰いました。今回叶えられないと思っていた夢が叶いました。
言葉でうまく説明できないので、ほんとうに「ありがとうございます」しかないです。
今回のイベントで基本しか学んでなかったのですが、滑ることができて、もう一生忘れないほどの思い出になりました。リフトに乗ったこともいい思い出です。ちょっと乗るのが遅れると、また次のリフトを待つしかないです。
ただ、一つ残念なことがあって、それは私の腰のあたりの筋肉が調子悪かったので、曲がるための滑り方を学べなかったことです。もしまた機会があったら、曲がるための滑り方を学びたいです。また、もしもう一回スキーをすることができたら、今回より遠いところに行きたいです。

「希望」は光のように闇を照らします。

今度の願いが叶えられますように!

 


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