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第12回ふれあいサイクルイベント開催 報告集1

第12回ふれあいサイクルイベント

(2019.4.13~14)

   

<報告集> 出雲路を舞台にした2日間の記録
<主催>特定非営利法人サイクルボランティア・ジャパン(CVJ)
2019年「第12回ふれあいサイクルイベント」報告集
―イベントにお力添えくださった団体 ―<順不同>
共催
  • 青い鳥ことばの会、(社福)ワークきらり、大阪でタンデム自転車を楽しむ会
  • タンデムサイクルいずも
後援
  • 島根県教育委員会、松江市、出雲市、(公益社団)島根県視覚障害者福祉協会、NPO法人ひらかた市民活動支援センター、(社福)松江市社会福祉協議会、NPO法人プロジェクトゆうあい、(社福)出雲市社会福祉協議会
協賛
  • 株)モンベル、(株)オージーケーカブト、玉造温泉紺家、(株)彩雲堂、(有)美幸建設、(株)中央機材、乃木地区社会福祉協議会
協力
  • 出雲市総合ボランティアセンター、鳶巣社会福祉協議会、タクワサイクル、鳶巣コミュニティセンター
 かつてない数の参加者(157名)と台湾からの参加者(8名)を迎えて国際交流を深めた2日間!
 島根県の温かいみなさま方の受け入れで、すてきな交流・楽しかったサイクリング・観光のひととき !!
[Ⅰ]二日間の概要

NPO法人サイクルボランティア・ジャパンは、これまで08・09年の「しまなみ海道イベント」、10年「小豆島イベント」、7年前から現在の名称で実施されている淡路島での5年間の「ふれあいサイクルイベント」、さらに2年間は「しまなみ海道」。そして昨年は初の山陰路と過去11回のイベントを積み重ねてきました。

また、6年前からは生活・就労支援施設「ワークきらり」や「大阪でタンデム自転車を楽しむ会」も共催団体として加わり、今年はさらに多くの輪が広がった形で4月13日(土)~14日(日)の両日「第12回ふれあいサイクルイベント」が、昨年に続いて「山陰路」を舞台に行なわれました。

今回は大阪からバスに55名と伴走車2台、自家用車1台に分乗し、さらに現地集合8名と合わせ63名が参加しました。また、現地中国支部からは1日だけの参加者、サイクリング時の立哨要員、ゲストなど94名の合計157名が集うというかつてなく大きなイベントとなりました。

 

開会式

参加者の内訳は、「障害」をもった方28名(内、関西24名)、CVJボランティア11名(内、関東4名、関西・中部7名)、一般ボランティア15名、家族6名、ゲスト4名と幅広い参加者となりました。

また、地元、中国支部関係は、「障害」を持った方3名、CVJボランティア6名、一般ボランティア61名、ゲスト33名(東方来夢2名、ラブピース20名、銭太鼓6名、ドジョウ掬い踊り5名)ものたくさんの方々の協力を得ました。

知的・「広汎性」など発達「障害」のある方が多くおられましたが、視覚障害の方も10名(内、関西3 名、台湾4名、中国3名)参加してくださいました。

その分、運営面での配慮を心配したのですが、ボランティアの方々の献身的なご尽力、共催、後援、協賛、協力をいただいた23もの多くの団体、イベントを盛り上げてくださったゲストの方々の温かいご援助・ご支援など“多くの方々に支えられ成し遂げられたイベント”だと感じております。

個人的には、今回が12度目の「イベント」ということもあり、毎年、リピーターとして参加してくださっているボランティアや参加者のみなさま方とのこれまで積み重ねてきた信頼の賜物のうえに実施できたイベントだという感がとても強くしております。

今回のイベントの特徴については、この報告書の小見出しにも書きましたが、大きく2つのことを特に感じました。

第1番目は、12回目にして初めて海外から参加者を迎えて国際的なイベントとして発展しているという実感と今回の参加者総数が157名というかつてない大きな規模になったことへの驚きとうれしさです。

第2点目は昨年同様、地元・CVJ中国支部の大きなご尽力があって、一昨年まで“サイクルイベント”と銘打ちながらできていなかった、沿道に多くの道路案内誘導員(立哨者)の配置、地元警察署(松江市交通課)から走行注意の訓示、交通整理といったサポートがなされたこと。

多くの地元障害者団体の協力を得られたこと、2日目の交流会での銭太鼓、よさこいソーランなど島根県で行われているさまざまな活動実践の紹介、また、温かい拍手で参加者のバスを迎えてくださったり、美味しい手づくりの豚汁の提供していただくなど出雲市鳶巣地区のみなさんとの交流がイベントのなかで実現できたことはほんとうに素晴らしいことだと思っております。

※ 4月12日(金)イベント前日あれれ

茨木駅

歓迎会

イベントの「実施要項」については、1週間前にできていたのですが、3日前と当日に参加のキャンセルがあり,新たに参加者を募ったり、担当ボランティアの変更、部屋割りやバス座席表の作り直しの必要が生じ、かなりの混乱もあったのですが、何とか昼過ぎにその対応を終え、14時半家を出て、軽トラックをお借りするI さん宅へ行き、大阪市内で5台のタンデム自転車と車椅子用自転車をIさんと共に積み込み、18時過ぎ、仕事先でもある「青い鳥ことばの会」茨木教室に到着しました。その後、教室から歩いて7~8分の18時45分に県外の参加者6名と共に、台湾からの参加者9名(台湾人の通訳1名を含む)の歓迎会の待ち合わせ場所である阪急茨木市駅向かい、一昨年・昨年と同じ居酒屋「おどりや」で会食の時間を持ちました。

たくさんの日本・台湾からのプレゼント交換、この間15回もの交流を深めている台湾の方々との旧交を飲み放題の宴会で約3時間にわたって温め、10時過ぎまで盛り上がりました。その後、枚方市で宿泊する台湾メンバーを見送り、教室では遅れて来られた関東からのメンバーを含め6名がそれぞれ持参の寝袋で雑魚寝をして、当日を迎えました。

※ 4月13日(土)(第1日目)《出発→島根県到着》

 

茨木出発

初日の行程は、まず枚方市を出発し、茨木市内2か所の合計3か所からそれぞれバスに乗り込み、島根県宍道湖畔の江島に向けて出発。また、イベント荷物・タンデム自転車を乗せたバン(1名)とタンデム自転車・修理工具などを積んだ軽トラック(2名)も同時に、現地に向かいました。

早朝スタートのため遅刻者が出ないか、またバスがほぼ満席となる参加者がトラブルなく集合してくださるか心配でしたが、全員バスに無事乗車。企画したものにとって誰一人欠けることなく、出発することができたことは大きな喜びでした。

 

島根県までのルートは、今年新しくお世話になった日本交通バス・軒 芳昭ドライバーさんにお任せしましたが、車中では、日程説明、役割分担紹介、ボランティア打ち合わせなど事務的な連絡だけでなく、参加者のカラオケやゲストのうたごえリーダーの指導でみんなで歌をうたったりして楽しく過ごしました。

 

勝央SAでのお弁当配布

また、昨年同様、車中で“ミニ講習会”を行い、視覚障害をもつ竹田幸代さんから「街中で目の悪い方を見かけた時の関わり方や配慮について」。生活就労支援施設の所長をされている諸富敬章さんからは「普段の施設での実践や仕事上、大切に思っておられること」などについてレクチャーをしていただきました。

昨年は、雨の予報でやきもきしながらの出発でしたが、今年は予報通りの晴れで、昨年
走れなかった大根島のリベンジできると大喜びのスタートだったのですが、2日目がずっと降水確率60%と変わらないままでした。そのため、当日の沿道誘導員への連絡体制を早めにとる必要がある、途中で中止した場合の撤収方法、代替えプログラム作成などのこともあり中国支部長糸川さんの提案でAm10時過ぎの時点で、”2日目のサイクリングは中止する”という苦渋の決断を参加者に伝えることを余儀なくされた行きの車中ともなりました。

 

松江警察署の訓示

現地到着までは赤松PAで第1回目の休憩、2回目の勝央SAで旬の竹の子ごはんをメインとした弁当とお茶を受け取り、車中で昼食をとりながら、最初の目的地島根県江島には13時前<徒>がそば打ち体験をする「サンスター」前に到着。トイレを済ませ、全員すぐ裏のイベント開会式場に集合しました。

開会式では、

  1. CVJ中国支部糸川久美子さん
  2. 島根県環境生活部・名目良明利さん
  3. 松江警察署交通課・新田和也さん
  4. 台湾メンバー代表・朱振元さん
  5. CVJ廣田和彦さんのタンデム自転車についての話がなされました。

 挨拶終了後、<徒>は、サンスターでそば打ち体験に。<サ>は準備体操の後、自転車・ヘルメットを準備し、タンデム・自転車それぞれのグループに分かれてサイクリングのスタートです。

《1日目「徒歩・観光グループ」》<徒>

蕎麦打ち体験

本来ならば、そば打ち体験とすぐ近くの「べたふみ坂」(江島大橋)の散策を予定していたのですが、<サ>が戻って来るまでに14名で6鉢の蕎麦打ちと試食で、時間と体力を使い、散策はできないままずっと「サンスター」で過ごしました。(詳しくは「公式記録」参照)

《1日目「サイクリンググループ」》<サ>
松江警察署の訓示

<サ>は、タンデムA・Bグループ28名(タンデム自転車14台)と自転車A・Bグループ28名が、江島を出発して大根島一周サイクリング(15㎞)にチャレンジしました。途中、雪をかぶった大山を眺めたりしながら、行程の半分弱の波入港親水公園で給水とトイレ休憩、海にかかる細い通路を渡った弁天島で集合写真を撮ったりしましたが、台湾のメンバーは折からの満開の桜の花が気に入り、たくさんの写真を撮っておられました。
島を一周するということで、後半は向かい風でしたが、分岐点・交差点では警察官をはじめボランティアが立ち、進路案内、交通整理、励ましをもらったりしながら、全員無事ゴールすることができました。ゴール後は<徒>の渾身の手づくり蕎麦を美味しくおかわりありでいただきました。

<波入港親水公園・弁天島で集合写真>

本来ならば川を挟んで両側の温泉街の散策を楽しんでいただきたかったのですが、時間がとれないままチェックイン1時間後の18時から宴会場「瑞雲」で全体交流会が始まりました。

<ドジョウ掬い踊りの鑑賞>

ここは玉造温泉でも老舗旅館で、定員は370名。宴会場は4つ、大浴場3つ。また、1階には充実した土産物店が完備するといった過去12回のイベントで利用したホテルの中ではとびぬけて素晴らしい施設の宿でした。

1 全体交流会

<台湾メンバーによる歌の披露>

予定したプログラムがたくさんあり、夕食をほぼ食べ終えた時間から「何でもコンクール」前半の2人の参加者の唄の披露があった後、全員でお膳を仲居さんと共にかたづけ、19時過ぎからは、最初のゲスト「東方来夢」のお二人の二胡とキーボードの演奏を楽しみました。

二胡はさほど大きな楽器でもないし、たった2本の弦であれだけの音量と音の表現ができるものなのかと大いに感動を与えていただきました。アンコール曲の演奏後19時半からは、次のゲスト小泉演芸社による出し物で銭太鼓や本場のドジョウ掬い踊りなどを鑑賞し、そのユーモラスな仕草に会場は大いに盛り上がりました。

二胡演奏

 

この日、台湾出国時のパスポートチェックで期限切れのため急遽来日できなくなった方が1名おられのは残念でしたが、次の舞台は、台湾から8名(内、視覚障碍者4名)参加してくださった方々の紹介と台湾の歌の披露がありました。

こうして来日してくださった台湾の方々がイベントを楽しめるように、また日本・台湾メンバーの意思疎通を図るため台北駐大阪経済文化弁事處(台湾領事館の役割)の羅国隆課長さん、京都在住で在日台湾人の何承儒さんのお二人が通訳として参加してくださり、すべての場面でパーソナル拡声器を使い、大いに活躍をしていただきました。

<木っ端ブローチ>

歌の披露の後、CVJから通訳の方も含め10人に島根県のお土産を手渡し、歓迎の意を表しました。また、台湾側からもお土産のケーキが提供され、参加者一同美味しく食しました。

時間の関係で、当初予定のプログラムを一部変更し、次のプログラムは、この間、毎年ゲストとして来てくださっているNPO法人森林ボランティア竹取物語の会の市山二郎さんの指導で、トンボをデザインした「木っ端ブローチづくり」を作りました。羽の角度が違うことで様々なイメージのブローチが仕上がり、イベント記念の素敵なお土産として各自持ち帰りました。

主催者イベントでは、
  1. CVJ メンバーの紹介

    この日宿泊した13人のCVJメンバー全員が自己紹介を兼ねての「運だめし抽選」(各メンバーが挨拶後、参加者名簿の番号札を引き、島根県のお土産を渡す)

  2. 4月生まれの参加者にお祝い品の贈呈
  3. モンベル社から協賛していただいた「バンダナ」の紹介と全員配布などを行い、最後にこの協賛の品を手に記念写真を撮りました。

 当初の計画では、みんなで歌う時間、ロールピアノ演奏、縁日体験なども予定していたのですが、翌日に回すことにし、21時過ぎ1日目最後の公式行事である全体交流会をお開きにしました。

参加者交流会

 いったん部屋に戻り温泉に入ってゆっくりされる方もおられましたが、21時半には次々と宴会場に集まって来られ、主催者で用意した物だけでなく、参加者や家族の方々からの差し入れも多くあり、沖縄の泡盛をはじめ通訳として来てくださった羅さんからの台湾の58度の高粱酒などを飲み、くつろいだ雰囲気であちこちで話の輪ができ話が盛り上がっていました。

 また、台湾からの朱さん、呂さんも途中から合流してくださり、国際的な交流も深めることができました。また、翌日の朝食会場でもあるため、途中、配膳のお手伝いも交えながら、参加者同士自由な交流のひとときを2時間余りにわたって楽しみました。

4月14日(日)(第2日目)

<縁日のあてもの体験>

 前日の天気予報が当たり小雨の中、2日目の朝食は6時半からとりましたが、高級魚
「のどぐろ」の焼き物がつくなど一流旅館ならではの豪華な朝食をいただきました。食べ終わった方から順に舞台に用意されたボランティアがお店屋さんになり縁日のお店の当てものを楽しみ、全員8時にバスで約1時間の出雲大社に向かいました。

1 出雲大社

<小雨の出雲大社で集合写真>

 傘、カッパなどで各人、雨対策をして、大しめ縄の社殿の前で集合写真をとった後、CVJ中国支部の方で頼んでくださっていた案内のボランティアの方を先頭に説明を聞きながら通常参拝の逆ルートで境内の散策をしました。

 最後は大鳥居前の「ご縁横丁」散策で約20分間の自由時間をとり、お土産買い、ウィンドーショッピング、ソフトクリームを食べたりと思い思いに過ごし、バスで5分ほどの島根ワイナリーに移動しました。

2 島根ワイナリー

<島根ワイナリーにて>

 ここでは小1時間のフリータイムをとったのですが、赤・白・ロゼなどの10種類ほどのワインやぶどうジュースの試飲し放題ということで、多くの方が腰を据えて試飲を楽しんでおられました。

 また、島根県の名産品のお土産コーナーも充実しており、多くの方が旅行記念の品を買い込むひとときともなりました。

3 鳶巣コミュニティーセンター

<交流会のひととき>

 ワイナリーから10分弱で鳶巣コミセンに到着。地元の方々が拍手で迎えてくださる中、バスを降りセンター内のアリーナに入場。正面の舞台には大きなスクリーンが用意され、11時15分から始まった交流行事の第1番目のプログラムとしてスライドショーです。

 ここでは台湾訪問やイベント時のスクリーンに映る写真を解説を交えながらCVJの活動紹介をさせていただきました。この企画は昨日の時点でサイクリングの取りやめたため急遽取り入れたもので、朝方まで写真の編集に取り組んでくださったCVJ中国支部長糸川さんのご尽力があって実現したものでした。

鷹巣地区のボランティアさんの鼻笛

次はうたごえリーダーの二人のゲストが中心となってのみんなで歌うひととき、さらに昨晩、似顔絵描きで活躍してくださった武田さんのロールピアノ演奏、台湾メンバー8名と通訳の2名による3曲の中国語の歌の披露と最初の45分間はこちら側の出し物が続き、昼食となりました。

 昼食メニューは、おにぎり2個と出雲市鳶巣地区のみなさまの手づくり豚汁を<サ>・<観>グループごとに分かれた座席に鳶巣地区の方々が入り、交流を深めながらいただきました。

<鳶巣コミュニティーセンターでの集合写真>

 舞台は食事が一段落後、地元メンバーによる「はな笛演奏」・銭太鼓サークルかぐや姫さんによる「銭太鼓」・らぶ・ぴーすさんによる「よさこい踊り」などが披露され、一緒に演奏や踊りを楽しむなど参加者が一つになっての交流で盛り上がりました。

 こうした楽しいひとときも13時に交流を終え、参加者はバスに乗車し帰路につきました。地元の方々は,引き続きCVJ中国支部が主催したハンドサイクル、車椅子をとりつけた自転車などユニバーサルサイクル体験のひとときを楽しまれました。

 帰路のバスでは、2度のトイレ休憩をはさみ、うたごえリーダーの指導で歌のひととき、2日間の感想交流、イベントで用意した飲み物などを景品に“イベントあれこれクイズ”にチャレンジしたりしながら最初の到着地JR茨木駅に雨のなか予定より少し早い18時過ぎ無事戻ることことができ、イベントを無事終了しました。

<文責> イベント企画担当 大島政廣(おおしま まさひろ)

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