2026年4月11日〜12日、徳島県
視覚障害者や知的障害者とともにタンデム自転車で走るボランティアサイクリンググループ「サイクルボランティアジャパン(CVJ)」が、毎年恒例の「ふれあいサイクリング」を徳島で開催した。台湾からの参加者も加わり、総勢53名がバスと自転車で2日間を共にした。
タンデム自転車の「パイロット」と「ストーカー」
このイベントの主役は、前に乗って操舵するパイロットと、後ろから漕ぐ力を加えるストーカーのペアで走るタンデム自転車。「ストーカー」は「薪をくべる人」を意味する英語で、英語のスペルは例の”stalker”とは別物だ。視覚障害者が後部座席に乗り、晴眼者のパイロットと息を合わせて走る。自力で乗れる知的障害の参加者はシングル自転車で走った。
Day 1|キャンプ場からスタート、BBQで交流
1日目はバスで徳島へ移動。途中で昼食をとり、キャンプ場へ。名物のサワガニのから揚げも登場した。
キャンプ場にあらかじめ運び込まれたタンデム自転車とヘルメットを装備して、午後からサイクリングスタート。台湾で以前ともに走った仲間との再会もあり、出発前から盛り上がった。視覚障害や知的障害のある参加者に合わせてペースはゆっくり。コースをショートカットしながらキャンプ場に戻った後は、みんなでBBQ。「食べきれないほどの食材を前に、焼いて、しゃべって、笑って」という夜だった。
Day 2|うだつの町並みを抜けて吉野川へ
2日目は6時起床。7時に自転車へ向かい、準備や記念撮影を経て8時ごろ出発。東へ向かい、江戸時代の商家が立ち並ぶうだつの町並みに立ち寄った。屋根の両端に設けられた防火壁「うだつ」が語源の「うだつが上がらない」という言葉――かつては成功の証だったものが、今は歴史ある景観として残る。焙煎コーヒーの店でひと息ついてから再出発。
コースの途中には沈下橋が2か所。増水時に流れを邪魔しないよう欄干のない、川面から2〜3メートルの橋をタンデムで渡る場面も。緊張感はありつつも、風と光の中を走る気持ちよさが上回った。
時間の関係で当初の最終ポイントまでは届かず、約40km地点で終了。吉野川市役所をゴールとして全員で記念撮影した。
「次は日本かな?台湾かな?」
帰りのバスでは仲間たちが各地で降車し、それぞれ別れを告げた。別れ際に交わされた言葉が印象的だ。
「次は日本かな?台湾かな?」
国境を越えてペダルを踏み、笑顔をつなぐ――そんな関係が、このイベントの核にある。
参考リンク: 原文(note「タイの星」) #徳島 #タンデムサイクリング #CycleVolunteerJapan #ふれあいサイクリング #視覚障害者支援
