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執筆者の写真webmaster

< 第15回日本台湾友好親善サイクリング >報告集  (2019.2/28~3/2)

 台湾の視覚障碍者とボランティアの団体・展翼視障天使協力者隊との15回目の交流となる“友好親善サイクリング”は、台湾南部の台南から関子嶺温泉にかけて2泊3日の日程で140km余りのサイクリングを楽しみました。

 参加者はイベント2日前に岡山空港を出発した愛媛在住の津賀、岡本(父・娘)、佐々木、島根在住の糸川、イベント前日に関空を出発した柴田、小森、廣岡、小山、鹿児島在住の外園、大島の11名(内、視覚障碍者3名)が参加しました。一行は2/27夕方、台北の宿で全員合流し、今回のイベントに参加しました。



熱烈歓迎と国際交流を深めた日々


※ 2月26日(水) 岡山空港→台北
  • 愛媛からの4名と島根からの1名は、岡山空港に集合し、LCCのタイガーエヤーを使って、15:25発の飛行機で台北に向かいました。というのも、岡山空港から台北(桃園空港)への1日1便の到着時間は17時半で、入国審査や台北市内までの移動が最低でも2時間近くかかり、18時半からの歓迎夕食会に物理的に不可能なため1日早い出発となりました。この日は台北空港到着後、MRTで台北市内に移動し、ホテルにチェックインした後、近くの台湾料理のお店に行き、みんなで中華料理を楽しみました。


※ 2月27日(木)関空→台北
  • ◎関空出発グループ  関空グループ6人は、9時20分関空に集合し、11:35発LCCのジェットスターで台北に向かいました。

    • 視覚障碍者の方が2名おられ、台北13:50到着後の入国審査では、プライオリティーラインを進み、すんなり入国できたのですが、両替・地下鉄プリペイドカードの購入などで時間がかかり、一昨年2月に開通した空港から台北への乗車時間40分ほどのMRTに乗り、そこから徒歩10分弱のホテルに到着したのは17時前になりましたが、先発の岡山組のメンバーと無事ホテルロビーで合流することができました。

  • 岡山空港出発グループ

    • 朝からMRT(地下鉄)に乗って、台北で一番高い建物「台北101」の観光楽しみ、その後、マッサージに行き、明日からのサイクリングに備え、全身マッサージで体のリフレッシュをし、関空グループと合流するために16:40ホテルに戻りました。




《 歓 迎 会 参 加 》


 合流後、少しだけ自己紹介などの顔合わせをした後、17時半にロビーに全員再集合し、歓迎会場へと向かいました。MRTに乗り、最寄り駅から20分程歩いて、会場の「新東南レストラン」へは約束の5分前の18:25到着。


 ここは何度もお世話になっているところで、台湾側の主要ボランティアメンバー黄朝松さんが以前経営に関わっておられたところで、屋外に魚介類がいっぱい入った水槽のある海鮮料理のお店です。宴会は再会を喜び合った後、日本に6年ほどおられた日本語通訳・謝正寛さん(KHS自転車学校校長)が来られるのを待って始まりました。


 お料理はお刺身からはじまり、豪勢な海産物の数々が出され、料理だけでなく、2つの皿に盛られたデザートは芸術作品といえる見事なもので食べるのがもったいないくらいのものでした。食事が一段落すると日本・台湾双方からのお土産交換の時間が延々と続きました。

日本側からは歓迎会夕食や初めて台湾を訪問するメンバーへのサイクリングユニフォームのお礼として1万台湾元の贈呈、イベント主要メンバーへのお土産、参加者全員への記念品(シャーペン付きボールペン)、参加者の地元である愛媛・島根のお菓子や記念品(タオル・キーホルダー・観光パンフ)、1月に台湾メンバーがスキーに訪れた際に作成した記念DVDなど、台湾側からはお菓子や水筒などの記念品、レンブーという果物、曽団長からは荷物にならず帰国時に持ち帰れるようあらかじめホテル宛てにパイナップルケーキを送ってくださるなど温かいもてなしに参加者一同感動のひとときを過ごしました。




 最後に記念撮影し、明日からのサイクリングでの健闘を誓い、往路と異なり路線バスで、台北駅近くのホテルに戻り、夜はホテル食堂で短時間ですがメンバーでの交流をし、就寝しました。


※ 2月28日(金) サイクリング第1日目 51km

 早朝、5時各自起床。5時50分チェックアウトし、台北駅まで歩き、地下鉄で4駅離れた民権西路には6時15分到着。トイレ休憩の合間にこれまでの交流で顔見知りの方々、昨日の歓迎会に出席されたみなさんと旧交を温め、5分ほど歩いた成淵高中へ向かい、7時ちょうどバス2台に分乗し、一路台湾南部の台南方面に移動しました。


 この日から台湾では連休ということもあり、高速道路は大渋滞。そのため、休憩兼観光予定だったポップコーン工場見学はとりやめ、先へと進みました。ここでの工場見学予算は一人160NTD(1NTD台湾元=3.7円)だったのですが、その分が浮いたということで最終日の温泉入浴料が200NTDから100NTDに減額して徴収されることになりました。

バスは昼食レストランまでトイレ休憩を2度ほどはさんで直行し、美味しい中華のコース料理をいただき、いよいよここからサイクリング開始。

 日本人グループは、3台のタンデムと4台の個人自転車に。あと一人は出国前に自転車の転倒事故で鎖骨を骨折したため、伴走車に乗っての移動となりました。ただ、回復期に入っていたため、全行程を通して何度かメンバー交代をして自転車に乗って、大いにサイクリングをエンジョイされる場面もありました。


 サイクリングは、予定が遅れていたため東石漁人碼頭や有名なお寺などの観光地をパスし、最初の大きな休憩は台湾烏脚病医療紀念館となりました。 ここでは台南政府の代表の方からの歓迎の挨拶を受けたり、堀った井戸水に含まれていたヒ素中毒による多くの村人を治療した病院跡を小1時間ほど休憩を兼ね参観しました。個人的なことですが、大島にとって20年来の知人の台湾人夫妻がここに来て下さり、再会を懐かしむひとときをもつことができました。


 次に1kmほど離れた「北門水晶教堂」を訪れました。水晶教堂は台湾で唯一のウェディングドレスをテーマにした公園で、幻想的なクリスタルの教会の前でスナップや大きなハイヒールのモニュメントをバックに集合写真をとるなどして過ごしました。


次に訪れた井脚瓦盤盬田は、日本でもほとんど目にすることのない太陽光を利用した自然乾燥による塩田での観光を楽しみました。

 その後、17km走り台湾盬田博物館で、この日のサイクリングを終え、全員バスに40分ほど乗車し、台南市内の剣橋大飯店にチェックイン。 夕食は道路を挟んだ向かい側のレストランでとり、食後、日本人参加者は1つの部屋に集まり、コンビニで買い出しをしたビール、高粱酒,ワイン、おつまみを囲んで歓談のひとときをもち交流を深めました。




※ 3月1日(土) サイクリング第2日目 47km

 6時半起床で、7時50分全員バスで台湾歴史博物館に向かい8時20分に到着。 開館する9時まで彫刻などが置かれている広い敷地の散策を楽しみ館内へ。建物の外部は太陽光発電パネルで覆われ、館内では台湾の太古から、日本統治時代を含め現代にいたるまでの展示があり、1時間ほどかけて見て回りました。


 10時過ぎ、参観を終えて、ここから2日目のサイクリングを開始しました。 途中、15kmほど走った善化糖廠門市部で休憩したのですが、ここでは南国の太陽のもと走った後のアイスクリームが美味しかったこととインド桜がとても綺麗に咲いていたのがが印象に残りました。


 ここからゴール地点の烏山頭水庫まで30kmほど進む途中の公園でお弁当・スープ・アイスクリームなどで昼食をとり、14時前にこの日のサイクリングを終えました。

 烏山頭水庫では、全体の集合写真を撮り、戦前台湾南部の灌漑事業で活動された八田与一さんの旧宅、吊り橋見学などを楽しんだ後、烏山頭水庫を約40分間太陽光発電で走る遊覧船観光を楽しみました。

 宿泊は、このエリアにあるホテルにチェックインし、19時半にホテルで夕食を終えた後、20時半からこれまでの台湾との交流ではなかったカラオケ大会がホテルの食堂でアルコール飲料も提供され行われました。日本からも佐々木さんを含む数人のカラオケ披露が行われた後、CVJにマイクが渡され、台湾側主催者代表の曽さん、企画代表の劉さん、主要ボランティアの朱さん、黄さんなどにお土産の手渡し、じゃんけんゲームでは参加者のみなさんにチョコレートや沖縄の紅型ハンカチなどを贈呈し、最後に通訳の謝参入お礼のバンダナを渡したりしました。


 その後もカラオケが続き、津賀さんと曽団長との素敵なダンスが見られたりするなど21時半まで楽しいひとときを過ごしました。


※ 3月2日(日) サイクリング第3日目 44km



 早朝6時半起床で、ホテルレストランで朝食をとり8時出発。25kmほど離れた白河林初埤木棉花道まで走り、30分余りの散策を楽しみました。連休中の日曜日ということもあり、大勢の観光客が訪れ10軒余りの露店が出店し、テントの下では演奏会、路上では子どもたちの太鼓の演奏ととても賑わっていました。また、私たちが訪れた季節がちょうど木棉の花が満開ということもあり、とても見ごたえのある両サイドの花を眺めながら並木道の真ん中を走るという体験をすることができました。

 台湾の方々は落ちた花を拾って道路や空き地にハート形に並べて楽しんでおられましたが、日本では余り見かけないこの光景に海外にいるんだなあということを実感したひとときともなりました。  ここから約20kmでゴール地点でしたが、7kmほど進んだところで路上休憩。全員がアイスキャンデーを受け取り(おかわりもありました)、のどを潤しました。さらにゴール手前6kmでもトイレ休憩をとり、ここからかなりの急坂の続く道を進みゴールをめざしました。

 ゴール地点は白い泥湯で有名な関子嶺温泉です。まずホテルレストランで、弁当の昼食をとり、その後2時間弱の近隣の散策が予定されていたのですが、最後の登りの疲れもあるとの判断で散策がキャンセルされ、台北に向けての出発時間である16時前までホテル内の室内外にいくつもある温泉で寛ぎの時間となりました。  このホテルには温泉だけでなく、大きな屋外プール(温水ではなく、そのまま外気温の水)があり、個人的には20分以上日本では考えられない季節外れのスイミングを楽しむことができました。昨日、半袖で走ったため、日焼けで黒くなったところは40度の温泉でも湯舟につけることができないくらいの痛さで、改めて南国の日差しの強さを肌で感じました。

 台北への帰路は、連休中ということもあり渋滞が続き、途中レストランで夕食のため高速道路を降りたこともありましたが、台北の解散地点に到着したのは21時になっていました。  ここで、しばし台湾メンバーと感謝と再会を誓う挨拶を交わし、日本人メンバーはMRTを利用し、台北駅近くのホテルに戻り、ホテルのレストランで一昨日買った残りのビール、ワイン、高粱酒とアテをつまみながら、イベントの感想・交流を行った後、就寝しました。


※ 3月3日(月) 帰国

 ホテルレストランで各自ビュッフェ形式の朝食を楽しみ、岡山空港組は8:15チェックアウトで空港に向かい、関空への帰国グループは9:20まで自由に過ごした後、空港に向かいそれぞれ自宅への帰路につきました。  一人ひとりの感想については、この後の感想文をお読みいただければと思います。 (順不同で紹介しています)

<文責> 大島政廣 (おおしま まさひろ)大阪府在住



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